君と出会うために(9)

 

 

 

 

 

「由良のモノも・・・大きくなってる・・・?」

   

凪のその言葉を聞いて、ボクは体中が震えあがった・・・。

凪の吐息に感じたボクの体の中心は・・・疼いてしまっている。

 

どうしよう・・・こんな撮影の最中に感じてしまうなんて・・・。

耳にかかる凪の息が、くすぐったい。

耳だけで感じてしまうなんて、ボク・・・・・。

 

 

「はい、OK!2人ともお疲れ様。雑誌の発売日は1週間後だから、家の方に送るからね〜。」

カメラマンはアシスタントに、“今回は良いものが撮れた”と言って、撮影部屋を出て行ってしまった。

   

「由良・・・・。」

 

いきなり終わって呆然としていたボクに、頭の上から凪の声が聞こえた。

 

「由良・・・・大・・丈夫か?」

 

・・・この“大丈夫か”は、やっぱりアレの・・・さっきのことなのかな?

そんなこと心配されるなんて・・・何だかボク、情けなくなってきた。

 

「うん・・・急に終わってビックリしちゃって・・・あの・・・その・・・何て言うか・・・萎えちゃった・・・みたい・・・。だから・・・大丈夫だよ。」

うぅ・・・恥ずかしいよ・・・。

自分のモノが大きくなるのも萎えるのも、自由自在みたいに思えてくる。

 

あっ・・・そういえば・・・凪のモノは?

「凪こそ・・・大丈夫なの?」

 

「え?あぁ・・・まぁな。ちょっとトイレ行ってくるから、由良は先にスタッフルーム?に戻っておいてくれ・・・。」

凪の顔色が、少し苦しそうに見える・・・。

 

もしかして・・・。

凪は・・・大きくなったままってこと・・・?

それって、やっぱりボクのせいだよね・・・。

 

「凪・・・ボクもトイレに行くよ。」

 

きっと凪は、自分で自分のモノを処理しようとするはずだから・・・。

ボクのことを思って・・・。

1人でやるぐらいなら・・・もう両思いなんだから、ボクが凪のモノを開放してあげないと。

 

ううん・・・。

ボクが凪のモノを開放したいんだ。

その大きくなった凪のモノを・・・。

 

「ちょっ・・・ちょっと待て。オレ・・・トイレは、大きい方だぞ?」

1人で処理しようとしている凪は、ワザとらしい言い訳を持ち出した。

 

「そんなの関係ないでしょ?ボクもトイレに行きたいって言ってるだけなんだし。」

凪の気持ちは分かってるけど・・・少しぐらい知らないフリしてても良いよね。

 

「そうだけど・・・。じゃあ、トイレ先にすんだら戻ってろよ?」

観念した凪の顔は、普段見たことのないくらい情けなくて可愛い顔をしている・・・。

 

ふふっ・・・。

こんな凪を見れるなんて、ちょっと楽しいかも・・・。

でもボク・・・良く考えたら・・・すごい積極的だよね。

 

撮影部屋を出て2人でトイレに向かって、凪は個室に入った。

もうトイレに着くころには、凪の顔は我慢の限界まできていた・・・。

凪の入った個室からは・・・“うっ・・・”と呻き声が微かに聞こえてくる・・・。

 

何で?

ボクがそばにいるのに、どうして1人で済ませようとするの?

ボクに感じたんじゃないの?

 

―――――トントンッ―――――

 

ボクは凪の入った個室のドアと叩いた。

「凪・・・?開けて・・・。分かってるんだよ、凪が今している事・・・。1人で済ませようとしないで。ボクに感じたんだから、ボクに・・・やらせて・・・。」

 

ドアの向こうでは、凪はどんな顔をしているんだろう。

少しの物音もしない時間が数秒経って、凪の声が聞こえた。

 

「由良・・・本気で言ってるのか?オマエは・・・オレのこと好きなのか分からないって言っただろ?それなのに・・・。」

 

「ボクは凪のこと好きだよ。そうじゃなかったら、こんなことしたいなんて思わない。だから・・・開けて・・・。」

 

 

・・・・・・カチャッ。

 

この建物のトイレが綺麗だったことと、広かったことを感謝しなくてはいけない。

この後起こったことを考えれば・・・・・。

 

 

 

 

 

 

開かれたドアの向こうには、凪の顔・・・そして、張り裂けそうなほどに大きくなった凪のモノが目に写った・・・。

 

凪のいる個室に入り、カギを閉めた・・・。

トイレの個室に2人入るのは、少し狭くて・・・ボクの目の前に凪のモノがある・・・。

隠そうとしない凪のモノは・・・脈打っているのが分かる。

 

「凪のモノ・・・大きい・・・。こんなに大きくなって辛い?苦しい・・・?」

 

「あぁ・・・すごく辛い・・・。」

苦しそうな凪の声は、艶っぽい声だった。

 

凪のモノの前にしゃがみこんで、そっと両手で掴んだ。

手からは、凪のモノがドクドク鳴っているのが伝わってくる・・・。

 

凄い・・・。

見たときと・・・触ったときじゃ・・・全然違う・・・。

本当に大きい・・・。

これが・・・凪のモノ・・・なんだ。

 

「由良・・・そんなこと・・・本当に良いのか・・・?」

 

「ここまでやってるのに、まだ信じられないの?・・・・そんなに信じられないんなら、信じられるよにするしかないよね・・・。」

 

少し凪のモノを強く掴み、手を上下に動かし始めた。

手と凪のモノの擦れる音が耳に届き・・・イヤらしく聞こえる。

 

「あぁっ・・・・。」

 

凪の口からは、感じていると分かる声が聞こえてくる・・・。

ボクは、もっと凪を感じさせてやりたい・・・もっと凪を気持ち良くさせてやりたい・・・そう思って、手の動きが早くなる・・・。

 

凪のモノの先端からは、白く濁ったトロッとした液体が溢れ出している・・・。

溢れ出た液体のおかげで、手の動きが一層と激しくなる。

 

「由良・・・もう・・・ダメだ・・・。」

凪は言うと同時に、ボクの手の中に放っていた・・・。

 

 

「由良・・・由良のモノ・・・さっきみたいに立ち上がってる・・・。」

一息着く間もなく凪はボクの中心を見て、言葉を漏らした・・・。

 

凪ってば自分がやられていたにも関わらず、しっかり人のことまで見てる・・・。

なんか悔しい・・・。

だって本当にボクのモノは、凪につられて感じ初めていたんだから。

 

「オレが・・・由良のモノを静めてやる。由良・・・しゃがんでないで、立ち上がって。」

 

しゃがみこんでいたボクが立ち上がると、凪はボクのズボンのジッパーに手をかけた。

凪の手によってゆっくりとズボンを脱がされ、少しずらしたパンツから取り出したボクのモノは優しく包み込まれた。

 

「由良のモノ・・・可愛い。」

凪は壊れモノを扱うような手つきで、ボクのモノを擦り始めた。

その微妙な手つきが・・・余計に焦れったく感じる。

 

ゆっくりと張り詰めていくのが恥ずかしくて、ギュッと目を瞑った。

 

「んんっ・・・あ・・、な・・・ぎ・・・そんなのっ・・・やっ・・だ・・・。」

感じてしまうものの、最後の到達までは行かず・・・・言葉が切れ切れながらも凪に訴える・・・。

 

「由良・・・イヤなのか・・・?」

凪の声が酷く悲しげに聞こえてくる。

 

「ちがっ・・・そんな・・・んあっ・・・、ゆっくり・・・やらない、で・・・。」

足元がフラついてきて・・・倒れそうになる。

 

「危ないっ・・・オレが腰を支えといてやるから・・・。ジレったいのがイヤなら・・・。」

そう言った凪の口は・・・ボクのモノを咥え込んでいた。

 

「汚い・・・やめっ・・・て・・・。」

 

「由良の汚いところなんか、どこもない・・・。」

 

しっとりとした凪の舌が、ボクのモノに絡みつく。

根元から舌で舐められ、太腿の付け根あたりがガクガクとくる・・・。

 

「あぁっ・・・・んん・・・、あっ・・・あっ・・・んあぁっ・・・・」

ねっとりと絡みつく凪の舌が気持ちよくて、トイレに響き渡るぐらいの声を出してしまう。

そんなことはお構いなしに凪は、ボクのモノを唇で吸い上げる。

 

「んっ・・・なっ・・・ぎ、出・・・・出ちゃう・・・・から、口・・・はなし・・・て・・・」

凪の口の中には出さないように、必死に耐えながら凪に訴える・・・。

ボクの言葉を聞いて辞めてくれると思った・・・でも、凪の口はボクのモノから離れようとしない・・・。

それどころか、もっと激しくボクのモノを舐め上げて・・・吸い付くように咥え込んでいる。

 

そんな・・・もう・・・我慢出来ない・・・。

あっ・・・んんっ・・・凪の口に・・・・。

やっ・・・だっ・・・だめっ・・・。

 

「んんっ・・・あっ・・・や・・あ、んぁっ・・・あぁぁ・・・・・」

ボクの出した白い液が、凪の口の中に発射された。

 

ボク・・・凪の口に・・・出して・・・・。

やだっ・・・・恥ずかしい・・・。

 

 

 

――――― カチャ ――――― 

 

その時、トイレの入り口のドアが開く音が聞こえた・・・。

 

 

 

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