幼なじみ(6)

 

 

 

 

「猛・・・じゃあオレは・・・あの子がいるから、いなくても良いんだ・・・?」

 

何でこんなこと聞いてるんだ?

猛がそんなこと言うはずないのに・・・。

必要じゃなくても、オレを傷つけないようにって・・・。

 

「何言ってるの?雅くんは・・・ボクの1番大事な友達なんだから。」

猛は、何でオレがそんなこと言うのか分からないって顔をしている・・・。

 

猛はオレのこと友達って思ってくれている・・・。

このまま何も言わなければ、親友としてやっていけるかも知れない・・・。

 

でも・・・それは、辛すぎる・・・。

 

いつか、その関係を壊してしまうに違いないんだから。

それだったら・・・今壊れた方が・・・・・良い・・・。

 

「オレは・・・・猛のこと友達と思っていない・・・。」

 

 

「え・・・!?」

 

オレは祐希から貰った薬を取り出して、自分の口に放り込み困惑している猛にキスをした。

閉じていた唇を舌でこじ開けて、猛に薬を移し込んだ。

 

――――― ゴクンッ―――――

 

猛が薬を飲み込んでしまうのを確かめてから、唇を離した。

 

「雅く・・・ん?何・・・キ・・・ス・・・・?一体・・・何飲ましたの?」

 

「猛・・・オレは猛のこと、友達としてじゃなく・・・一人の男の人としてずっと見てたんだ。10年ぶりに再会したあの日から、ずっと猛のことが好きだった。」

いくらニブイ猛でも・・・オレの気持ち分かっただろう。」

 

「ボクは・・・はぁ・・・、男だ・・・。雅くんも・・・男じゃない・・・か。」

 

猛の息使いが荒くなっている・・・。

早い・・・もう薬が効き始めたんだな。

 

「オレは・・・男しか好きになれないんだよ・・・。」

 

猛は、きっとオレのことを拒否するだろう・・・。

猛は女が好きなはずだし、今まで男同士なんて奴らは側にいなかっただろうから・・・。

 

・・・・よりによって、1番大事な友達が・・・ホモ・・・だなんて。

 

「ボクは・・・イヤ・・・だ。はぁ・・・・雅く・・んは、友だ・・・ちだ・・・。」

 

「それにしては、息・・・荒いけど?」

それは・・・オレが飲ませた薬のせいだってことは、分かっている・・・。

 

「いっ・・・たい何・・・飲ませ・・たの?」

途切れ途切れの言葉で、猛はオレに質問をしてくる・・・。

 

「ないしょ・・・。でも猛は・・・こんなオレと一緒にはいられないだろう?だから・・・オレ・・・1度で良いから猛に抱いて欲しい・・・。猛のことが好きだから・・・。」

 

「雅・・・くん!?」

 

 

「もう・・・黙ってて。それに・・・そろそろ辛いんじゃない?オレが・・・猛のモノを静めてあげるから。」

 

猛の体は触れただけで分かるくらいに・・・すごい熱を持っていて、汗をかいている。

 

この体・・・欲しかった・・・。

猛の心は、オレのものにはならないけど・・・猛の心の中に、今日のことが忘れられない思い出になるだろうから・・・。

 

少しでも・・・どんな形でも・・・猛の中にオレがいられるなら、それでいい。

 

「このままじゃ熱いだろ?オレが全部服を脱がしてあげる・・・。」

シャツのボタンを1つずつ外していき、露わになった猛の胸板を撫で上げる。

 

「雅・・・くん。もう・・・やめて・・・。」

 

猛の訴える言葉を無視して、ズボンの上からでも立ち上がっているのが分かる猛のモノを擦った。

 

 

 

「そこはっ・・・触る・・・な・・・。」

今までの猛の優しい口調じゃなくなっている。

 

でも、オレは・・・気にすることもなく、猛のズボンと下着を一緒に下に降ろした。

 

「凄い・・・猛のモノ・・・大きい。早くオレの中に欲しいけど・・・猛が苦しそうだから、一回抜いといてあげる。」

 

すでに大きくなっている猛のモノを口に含み、丹念に舐める。

猛のモノ・・・凄く美味しい・・・。

 

「何す・・・る・・・、あぁ・・・。」

 

付け根の方から先に向って舌を絡ませて、吸い付くように猛のモノを締め付ける。

猛の苦しそうな息が、伝わってくる・・・。

 

「はっ・・・雅・・・、もう・・・出るから・・・口はな・・せ・・・。」

 

猛のモノを咥えたまま、視線だけを猛と絡ませる。

クスッと口元を歪め、口に含んでいた猛のモノの先を、少しだけ歯で刺激を与えた。

 

「んんっ・・・イク・・・あっ・・・あぁっ、はぁ・・・はぁ・・・・。」

 

猛のモノから勢い良く飛び出した・・・白い液体をすべて飲み干した。

1度出したにも関わらず、それでも猛のモノは大きくなったまま・・・。

 

やっぱり・・・猛は凄い・・・。

まだ・・・こんなに大きい・・・。

 

 

「・・・・・・・・・・。」

さっきまで苦しそうにしていた猛が、急に静かになった・・・。

 

「たけ・・・る・・・?・・・・・・うっわぁぁ・・・。」

 

名前を呼んだ途端に、猛はオレの上に覆い被さってきた。

 

「何!?猛・・・どうしたんだ・・・。」

 

「・・・・・・雅が・・・抱いてって言ったんだろ?だから・・・抱いてやるんだよっ。」

猛はオレを上から眺めて、ニヤッと笑った。

 

猛の口調が違う・・・。

もしかして・・・薬のせいで、理性が・・・?

理性が・・・吹っ飛んだのか?

猛の本能が・・・。

 

「オレだけ裸で、雅が服を着てるっておかしくないか?オレだけ1発抜いといて、雅が・・・まだっておかしくないか?全部・・・やり返してやるよ。」

 

 

これが・・・猛の本性・・・・・・・?

 

 

 

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